ありがちなイメージシリーズ第三弾は、コードについて触れられる部分をやっていきたいと思います。
ー コードの話 ー
おそらくコードと聞くと、割合多くの人がドミソ、ファラド、ソシレといったものを想像するかと思います。あるいはさらにもう一音加えた~~セブンスと呼ばれているものだったりしますでしょうか。
コードはこのように、三音や四音のものをイメージされやすいです。実際にそれらが基本コードとされているということもありますが、「ドミソとかでしょ?」といったぼんやりとしたイメージではなく、しっかりとコードというものがどういうものなのかを把握しておきましょう。
ー 大事なのはルートの動き ー
そう言ったコードの並べ方が向いている曲ももちろんありますが、おそらく打ち込み系の人などでは向かない場合のほうが多いのではないかと思います。
ちなみにここでいうルートとは、曲中で鳴らすコードそれぞれの、一番低い音のことを指します。ドミソで言えばド、ソドミで言えばソが、それぞれのコードのルートに当たります。4563進行などと言った場合は、実際のところコード自体ではなく、基本的にルートの動きを指しているということになります。
コード進行がよくわからないという人は、ネットなどで出てくるF→G→Am→Emというような三和音の基本コードをただ並べてある通りにやってしまうよりも、まずはこのルートの動きに絞って考えていく方が確実にわかりやすくやりやすいです。
さきほども書きましたが、ジャズ及びポピュラーミュージックにおいて、曲中におけるコードというものは鳴らす音の目安となる枠組みを指定しているだけのものです。加えて、メジャースケール内の各7音は、それを鳴らすだけで、それだけでコード進行の軸となる機能を発揮します。と言うよりも、コード進行の軸となる機能をルートが持っているのです。
故にコード進行とは、切り詰めてしまえばルート単音の動きのみでその最低限の機能が発揮されてしまうんです(単音なのでそれだけではコードにはならないですが)。
またそのことから、ポピュラーミュージックの音程面からした軸とは、メロディとコード進行のルート、その二つの単音の動きであると言ってしまっても過言ではないです。この二柱にコードであれビートであれ、色々な音が足されていって曲が構成されているのです。
なので、4563進行などといった王道進行を使う場合、まずはコードをオクターブのみでつけてみましょう。人によってはそれだけで事足りてしまうかもしれません。その上で物足りなさを感じるようであれば、ルートの音よりスケール数えで4個上の音をオクターブの間に入れてみましょう。これをパワーコードと言いますが、慣れるまではオクターブかパワーコードで本当に十分です。それとシにあたる7番目の音は例外的な立ち位置の音になるので、わからないうちはルートに使わない方がいいです。
ー コードの3度について ー
オクターブかパワーコードでいいと聞いて、わかる人は少し気になると思います。パワーコードまでとすれば、ドミソのうちドとソしか使わないということです。ネットなどで基本コードとしてあれだけドミソと出てくるにも関わらず、ミは使わなくていいの?と思うのは当然です。
コードは同時に鳴らす音が増えるほど、その響きは細かく複雑になっていきます。その中で、ドとソの音はどちらかといえばコードの枠組み、箱、器といったイメージに近い立ち位置の音になります。逆にミは、その箱の中身側の立ち位置にある音になります。その他セブンスやナインス、イレブンスといったテンションノートと呼ばれる音も、基本的に中身側の立ち位置の音です。ドミソで言うミはコードの3度にあたる音であり、一般にはテンションノートとして扱われてはいないのですが、実際にはテンションノートと同じ立ち位置の音なのです。その上、箱の中身側の音の中で一番に影響力のある音でもあります。
基本三和音の響きとして主張させたい場合は問題ないのですが、そうでない時まで鳴らしてしまうと、悪く言えばアクが強すぎてコードが連続して並ぶ中で邪魔になってしまいやすいんです。実はちょっと空気の読めないヤツなんです。
また、音の並べ方でもクセの強さは変わってきます。ドミソという三和音の基本形は、中でも一番クセの強い形です。抜群の安定感を誇るとともに、主張の強さもピカイチです。そのため、Cメジャーコードを鳴らす場合でも、ドソドをまずパワーコードで鳴らし、それよりも高い位置でミを鳴らす、という場合は結構あります。こうするだけでクセの強さはだいぶマイルドになるので、是非比較をしてみてください。
これに関連した話ですが、音程の低い音をあまり密接して鳴らさない、というちょっとしたルールのようなものがあります。ピアノ鍵盤の左側にいくほど、密接した形の和音を鳴らすと音がぶつかってしまうよ、ということです。左端でジャーンとやってしまうと、ドミソはもちろんパワーコードですらも若干怪しくなってしまいます。オクターブなら大丈夫です。
こういった問題に対して、ギターのコードの鳴らし方はよくできた仕組みになっています。
Fコードが押さえられなくてギターを挫折した、という話を耳にしたことがある人は多いはずです。このFコードの構成音の並び方は、バレーコードといってギターの基本的なコードの押さえ方になっています。手の形はそのままに押さえる位置を変えるだけで、メジャーコードでもマイナーコードでもそれ以外であっても、それぞれのコードルートの音に対応したコードが弾けてしまうからです。
そしてそのバレーコードですが、構成音の並び方に少し特徴があります。
6弦全てを鳴らす形の場合で仮にCメジャーのバレーコードは、低いほうから順にドソドミソドと並んでいます。下半分がパワーコードで、上半分でようやくコードの三度の音が入ってくるようになっています。マイナーコードでも同じです。別の形の一番低い弦を弾かない抑え方もあるのですが、その場合でも低い順にドソドミソと並び、やはり下側にはコードの3度の音は入らないようになっているんです。コードの抑え方がほぼそれしかないということはまったくないのですが、色々なコードに対応でき、なおかつさきほどの問題にも対応できるようにと、実に理にかなった仕組みになっているわけです。
そしてこの仕組みは、ギター以外にも普通に応用できちゃいます。
たとえば6弦全てを押さえるバレーコードのメジャーセブンスの場合、ドソ"シ"ミソドと並びます。コード進行の軸としての機能を持つのはルート音であり、パワーコードは箱としての機能を持つと言いましたが、こうして見るとすごいわかりやすいと思います。箱となるドとソの内側に中身となるミや、シが来ています。 バレーコードは基本的に1弦と56弦または1弦と5弦がパワーコードの関係になり、その内側に中身となる音を挟み込む形になっているわけです。
そして下半分はコード感の支えとなる部分でもあるため、コード進行にセブンスコードをただ使いたい時はパワーコード部分のドソドをドソシに変えるだけでいいわけです。これでセブンスコードを融通が利きつつ最低限の機能は持ったまま使えます。ただ3度はくどいので鳴らすのであれば上側で鳴らせば変なことにはなりにくいです。ピアノで言えば左手はドソシ、3度を入れたければ右手の方でミを入れ込む、ということになります。逆にナインスはギターとは少々異なりますが、似たようにして下側でドソレとすればOKになります。さすがに11thやそれ以上は下半分では対応しきれないので右手側で入れる場合が多いと思います。
今回はだいたい以上になります。思いつくままに書いていったので話がぶつぎりですみません。コードに関連して流れでコード進行にも少し触れましたが、今後コード進行についてももっとしっかりと触れたいと考えていますので、それをお待ちください。
それでは失礼します。
0コメント